こんにちは。
本日は、速度論と平衡論(熱力学)の違いについて、
ふーくんの悩ましい恋愛の葛藤を思い描きながら学びたいと思います。
高校化学は、僕が高校生の時と違い新課程に移行したようなので把握していないのですが、
「化学反応の速さ」が「速度論」の範囲
「化学平衡」が「平衡論(熱力学)」の範囲に該当します。
授業では習わない方も多いかもしれませんが、
化学だけでなく、恋愛を含めた日常生活でも役に立つ考え方じゃないかな、と思うので
是非気楽な気持ちで読んでください!
エネルギーは低い方が安定!
こちらの記事で詳しく説明した内容ですが、
エネルギーはより低い状態にある方が安定です。
人間の生活に置き換えると、エネルギーが低い状態は心地よく、落ち着いていられる時間です。
嫌な課題をたくさん押し付けられるよりは、友達と楽しく遊ぶ時間の方が気分が楽ですよね。
人間も化学の世界も、とにかく落ち着いていられるエネルギーの低い状態に流れようとします。
平衡論:一人が良いか?恋人の近くが良いか?
以上のことを踏まえた上で、
平衡論をふーくん(負電荷くん)の恋愛に例えて説明してみますね。
平衡論は、条件なしに、2つの結果だけを見て、エネルギーが低い方を選ぶ。二者択一の考え方です。
ふーくんに与えられた選択肢は次の二つです。
①一生せいちゃんに嫌われたままの寂しい生活
②せいちゃんの愛を感じながら一緒に暮らす生活
せいちゃんが大好きなふーくんは、一緒にいて心地よい②を迷わず選ぶでしょう。
平衡論の考え方では、途中の条件が全く課されないので、ふーくんは自然とせいちゃんの元に向かい、愛し合って暮らすことができるんですね。羨ましい!
速度論:条件が課される
平衡論の説明を読んでいただいた方は、
「付き合いたいと思っただけでうまくいくなんて、そんな現実は甘くないよ…」
と思われる方が多いですよね。
僕も、好きな子のことを念じるだけで実現するような超能力が欲しいです。(笑)
化学の世界でも、ほぼ無条件に、平衡論を考えるだけでよい場合と、
付き合うためにクリアしなければならない条件が課せられる場合があります。
速度論とは、様々に課せられる条件を考えた上で、①になるか②になるかを論じる方法です。
早速、ふーくんの例で考えてみましょう。
例:デートを重ねて好感度を上げるには、エネルギーが必要
ふーくんが、①の状態から②の状態(せいちゃんと両想いの状態)になるには、
どんな条件が必要でしょうか。
A.まず、せいちゃんに名前を覚えてもらう
B.せいちゃんの連絡先を聞く
C.デートに誘う
D.告白する
などなどでしょうか。
どれも、僕にとっては高いハードルですね。(笑)
それは、ふーくんも同じです。
努力が報われる保証もないのに
勇気を振り絞って会話したり、デートに誘うのは
物凄く不安だし、エネルギーが必要なんです。
上の図をご覧いただければと思います。
A~Dのステップをクリアするためには、
一人で寂しく暮らす不安よりも、もっと大きな不安(エネルギーの高い状態)に立ち向かわなければいけないということになります。
いつでもエネルギッシュなら、簡単にクリアしてせいちゃんと付き合えるかもしれません。
でも、ふーくんもポジティブなときと、ネガティブなときがあります。
怖気づいて引きこもるときもあります。
山を越えたくても越えられずに帰ってしまえば、元の①の寂しい状態に戻ります。
つまり、この試練A~Dが作り上げるエネルギーの壁が高ければ高いほど、
せいちゃんと付き合えるまでにかかる時間は長くかかります。
(場合によっては付き合うことができないことも当然ありますね。)
このように条件が沢山あることで、望ましい状態に向かうのに時間が掛かったり、あるいは進めなくなってしまうことから速度論という名前がついています。
例:浮気、不倫(今付き合ってる子と別れて、別の子と付き合いたい!)
少し、純愛からは話が逸れます(笑)
2016年は、ゲス不倫という言葉が流行しましたね。
既婚者であるにも関わらず、他の異性と男女の仲になってしまうのは、
倫理的に問題があると思うのが一般的です。
(もちろん罪悪感の欠片もない場合は例外なのでここでは触れません笑)
浮気や不倫が頭に浮かんだ時に、
「付き合っている相手に申し訳ない」
「今の相手と愛を育まなきゃ」
と思う心が、浮気や不倫を抑制するエネルギーの壁になるわけです。
なので、よほど性欲が強かったりしなければ、
落ち着いた日常の中で浮気や不倫ということは怒らないのが普通です。
触媒:試練を和らげたり、背中を押してくれるもの
では、
- ふーくんがせいちゃんを射止める為に、どうやって壁を乗り越えていくか?
- 普段は起こらないはずの不倫がなぜ起きるか?
を考えるときに、触媒の解説は非常に似ているため便利です。
触媒は、目的の状態に向かう時に邪魔をするエネルギーの壁を越えやすくするために、エネルギーの壁を低くしてくれるものです。
ふーくんが恋愛を成就させるためには何が必要?
ふーくんがもし誰の助けもなく、何も知らないまま
せいちゃんにアタックしようとすれば、
成功する確率も低いですし、途中で参ってしまうことも考えられるでしょう。
しかし、共通の友人が話し合いの場を設けてくれたり、
せいちゃんの好みのデートやプレゼントを教えてくれたらどうでしょう?
成功の可能性はぐっと上がって、ふーくんのモチベーションも上がりますね。
このように、誰かの助けを借りることで、
ふーくんが超えるべき壁は初めよりも小さくすることが可能です。
恋が成就するまでにかかる時間も、ぐっと短くなることでしょう。
この場合は友人が触媒の働きをしていると言えます。
浮気や不倫をしてしまう原因はなぜ?
今度は、
普段は倫理観によって保たれている秩序の壁を超えて、
浮気や不倫をしてしまう原因となる触媒を考えてみます。
1つは、恋人に不満があったり、喧嘩をしてしまうとき。
一時的ではあっても、パートナーと一緒に居るときに不快感を覚えてしまうと、
その場のエネルギーが高くなってしまうので、
容易に壁を越えて別の異性の元へ行くことが可能になります。
もう1つは、異性に強い誘惑を受けたとき。
強い快楽は、エネルギーの著しく低い状態です。
求める快楽が強ければ強いほど、倫理観の壁を下げてしまうので
パートナーと不仲でない場合でも浮気してしまうことがあります。
どちらの場合であっても、
ちゃんとお付き合いしている異性と楽しい時間をたくさん育むことで、
壁を超えることなく安心できる状態に落ち着くことができます。
気持ちを分かち合い、同じ時間を共有することが大事なのかなあとおもいます。
まとめ
- エネルギーは低い方が安定!
- 平衡論は、2つの結果だけを見てどちらが居心地が良いかを決める。
(一人がいいか、恋人の近くが良いか) - 速度論は、途中の試練の壁の高さを考えなくてはいけない!
- 触媒は、試練の壁を低くしてくれる救世主!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
申し訳ありません。図は作成出来次第アップします。