高校化学、受験化学は暗記を減らした勉強法がおすすめ!センターでも2次試験でも使える考え方!

こんにちは。

今日は、

  • 大学受験で「化学」を必要とされている方
  • 模試で化学の成績が上がらず困っている
  • 化学は暗記項目が多くて嫌な方

に、是非試して頂きたい「考え方」と「勉強法」についてまとめてみます。

管理人も高校時代に化学の成績が上がらず困っていた時期がありました。
しかし、ある機を境にセンター、記述共に
急激に成長し安定した点数を取れるようになりました

また、大学でも化学の講義をいくつか受けるうちに
高校化学で点数が伸びなかった理由について
思うところがありました。

これから化学の受験対策をされる方が
あらかじめ勉強への取り組み方を整理して取り組んでいただけたら
より少ない時間で成績を上げることができるのではないかと思います。

「高校化学」が苦手=「化学」や「理科」が苦手では決してない!

  • 実験が大好きだけど化学の成績が伸びない…
  • 理系に進みたいけど、高校の化学が苦手だから、やめようかな…

という方も、高校生の方だと多いかもしれません。
理系の大学に進むためには化学が必要になることが多いため、
「高校化学が苦手」だから、大学で学びたい好きなことを諦めてしまう、なんてことも
もしかしたら少なくないかもしれません。

しかし、これだけは絶対に断言できるのですが、
「高校化学」が苦手な人が、「化学」や「理系科目」に必要な考え方ができない、理系に進むべきではない人ということは決してありません。

なので、これから進路を考える高校生の方で、

  • 化学が嫌いでも他の理系の学部に進みたい人
  • 高校の成績は良くないが大学で化学を学びたい人

は、「高校化学」が苦手という理由だけで諦めるのはもったいないです

大学で好きなことを学べれば、その知識や経験はその後の人生に活きてきます。
しかしそれが「高校化学」ができないだけで妨げられてしまってはたまりませんし、
そういう人が少しでも減ってほしいと思っています。

では、以下にその根拠を示します。

「高校化学」で学べる基礎と理論はほんの一部

高校化学は大まかに
「理論化学」「無機化学」「有機化学(高分子)」
の3つの分野に分類されます。

このうち、
「理論化学」が高校で学べる化学の基礎と理論、
「無機化学」「有機化学(高分子)」は実際の物質や反応に触れる実例になります。

本来であれば、
基礎や理論を用いて実際の反応がどう説明できるかを考えるのが科学的思考になります。
簡単に言うと、
「理論化学」で学んだ内容で「無機化学」「有機化学」を説明できるのが望ましいのです。

しかし、実際の無機化学、有機化学を説明するには、数学の知識が必要だったり、より難解な理論を用いないと説明できないものが多いのです。
高校の理論化学はその初歩の一部にしか触れませんし、初めて化学を学ぶ時にはそれを無機化学や有機化学に応用する力もありません。
理論を使って説明できないから、「無機化学」と「有機化学」は暗記になってしまうのです。

以下に図を使って示します。

上の点線が学問全体だとして、
色が付いた部分が高校で学べる範囲だとしましょう。

比較対象として数学を例にとると、
小学校では1+1=2から学び始めたように、
基礎や理論をしっかり学んだ状態で応用や知識を学ぶため、
全ての知識は、それまで学んだ基礎や理論を用いて説明することができます。
(土台ができた状態)

しかし、高校化学の場合は、
知識を説明するために十分な理論や応用に触れることができないため
はみ出た部分の知識は暗記しなければテストや入試に対応できないのです。

本来理系に必要な「科学的思考」とは
左の数学のような、「知識を理論を使って説明する」能力だと僕は思います。
しかし、「高校化学」のシステムでは、上の図のように
暗記がかなりのウエイトを占めるため、科学的思考の優劣が成績にはあまり影響しません。

なので、高校の化学がわからない、テストの点数が低いからと言って、
「私は理系がダメだわ」などと憂う必要は全くないと思っています。笑

高校化学は暗記が苦手でも大丈夫!

ここまで読んでいただいた皆様には
「結局は高校化学は暗記なんだ」
という印象を持たせてしまったかもしれません。

しかし、理系に進みたい人がみんな暗記が得意な訳ではないでしょう。
むしろ、「暗記が苦手」で「覚えるのが面倒くさい」人の方が
更に点数に伸びしろがあるかもしれません。

以下にその理由を説明します。

暗記量を最大限減らす方法

先ほどの図を再度用います。

高校化学で一定量の暗記が必要な理由は、
実際の化学は数式を用いた理論を用いなければ説明が出来ないため
充分な理論を高校で学べない(土台が足りない)ためです。

しかし、
高校の理論化学+αでほぼ説明がつく知識が一定量存在します。

高校の授業や教科書、一般的な参考書では
知識が理論的にわかりやすく解説されたものは限られるため
知識は全て暗記しようと思いがちですが

大学で学ぶような難しい理論を知らなくても
高校で学ぶ理論化学だけで無機化学や有機化学をできる限り解説できるようにする
ことで暗記量は格段に減りますし、いろんな問題に応用が利くため化学の点数は必然的に上がります。

使える理論を増やし、応用力を上げるということですね。

おススメの参考書

教科書や問題集では、この「応用」という部分での解説が少ないため、
暗記量を減らすためには、わかりやすい解説がなされている参考書が必要になるでしょう。

参考書の選び方は別記事で詳しく触れるつもりですが
おススメの参考書は「福間の無機化学の講義」です。


福間の無機化学の講義 / 福間智人 【全集・双書】

僕の場合は他の参考書が全く性に合わなかったのですが、
この参考書だけは運命を感じました。笑

これは自分に合わない!という参考書がほとんどだと思うので、
運命の参考書が見つかるまでは深く勉強せずにいろいろ漁りましょう。
そして、見つかったらその1冊をとことんやり込む!という感覚が良いかと思います。

何冊も並行してみっちり勉強すると、時間もかかりますし成果が出なくて落ち込むことも多いので…。

まとめ

  1. 高校化学が苦手でも理系を諦める必要はない!
  2. 高校で学べる化学理論はほんの一部!
  3. 少ない化学理論でも応用すれば暗記量は減らせる
  4. おススメの参考書は福間の無機化学

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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コメント

  1. こそどろ より:

    暗記の方が楽です

    • くろ より:

      コメントありがとうございます。

      大学入試レベルの化学の大部分は暗記でカバーできることは事実ですので、
      ・暗記が得意な方
      ・暗記量が増えても苦にならない方
      であれば、ぜひその能力を日々の生活や学習で大いに活かして頂ければ幸いです。

      当サイトの内容は、暗記への負担を減らして、ストーリーを持たせて楽しく学習していきたいというコンセプトですので、お役に立てるかはわかりませんが、サイトに来ていただきありがとうございました。機会があればまたご覧ください。